「怒らず」に「叱る」教育のコツ

「怒らず」に「叱る」教育のコツ

子育てスキルの重要性

共働き家庭の場合は専業主婦や専業主夫がいる家庭以上に両親の子育てスキルが重要になってきます。まず専業がいる家庭に比べて共働き家庭は両親ともに子供と接することのできる時間の総量が少なくなってしまいます。そのため短時間で子供と良い関係を築き健全に育てられるようなスキルが必要になるのです。また人間どうしても仕事をすればストレスも溜まりますし、余裕がなくなります。しかしその状態のまま子供に接してしまっては子供に良い影響を与えません。そこで自分の感情を適度にコントロールするという意味での子育てスキルも重要になります。

怒ると叱るの違い

上記のような観点から特に意識をしていただきたいのは、怒ること、叱ること、の違いであり両者をきちんと使い分けることです。ここで言う怒るとは自分の怒りの感情をただ相手にぶつけることであり、思いやりの念はありません。一方叱るとはベースに怒りがあるとしても相手のことを思って導く行為です。自分自身が怒りの感情をどれだけコントロールできているのかの違いと言っても良いでしょう。
人間は基本的に相手に怒られてばかりでは素直に反省したり言うことを聞いたりすることができません。怒られることによって反発心が生まれてしまいますし、単純に相手の怒りの感情に恐怖を感じて萎縮してしまって学習することができなくなってしまうという側面もあります。もちろん聖人君子ではないので完全に怒ることをなくすのはできないでしょうが、なるべく心がけるべきなのです。

イライラを溜めて重要性

子供に対して怒るのではなく叱るための方法論についても考えてみましょう。もっとも大切なことは普段からストレスやイライラを自分の中に溜めてしまわないようにすることです。人間の怒りの沸点は自分の中に溜まっているイライラやストレスに反比例します。イライラやストレスが溜まっていなければ余裕をもって怒りの感情をコントロールし、相手を叱ることができます。しかし既にイライラやストレスが溜まっている時にちょっと不快なことがあると怒りの念を抑えることが難しくなってしまうのです。子育て以外にも仕事や夫婦間の問題などイライラやストレスのもとは日常生活にたくさんありますが、なるべくその都度そうした感情を発散し自分の中に溜めこまないようにしましょう。
その他にどうしても怒りそうになってしまった時には、数秒でいいので怒り出すのを待つというのも有効なテクニックです。人間の怒りは長く持続しないので、少し間を持つだけでも冷静になれるのです。

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