夫も家事炊事を行う時代に

夫も家事炊事を行う時代に

お手伝いから協力へ

共働き家庭の妻が夫の言う一言で最も腹が立つのが「家事を手伝う」という言葉です。この手伝うという言葉が家事は女性が行うものという前提のもと発せられる言葉なので、専業主婦ならいざ知らず共働きでこう言われるのは許せないというわけです。
こうした考え方は働いて給与を稼ぐ女性の側からすればごく自然な発想であり、最近は不用意に手伝うという言葉を発する夫も減ってきました。夫が家事を行うのは手伝いではなく、夫婦での協力や役割分担になったと言うわけです。そのため家庭内で夫が炊事や洗濯などを行う場合が増えています。

家事の分担体制の構築

共働き家庭の家事の協力体制として特に多く見られる形は当番制か役割分担になります。まず当番制の場合、月水金は夫が家事を担当し火木土は妻が、日曜は2人で一緒に家事をするというような形です。一方役割分担は晩御飯の調理は妻が担当し、その片付けは夫が担当するというような形です。一概に言えることではありませんが、夫の帰宅時間の方が遅いという家庭が多いため役割分担にしている夫婦の方がやや多いようです。実際に夕食の片付けは夫の半分が行っているというデータもあり、これは25年前の数字の約5倍になります。

洗濯をする夫の増加

大きな変化としては、洗濯を担当する夫が増えたこともあげられるでしょう。これは昭和的な価値観になってしまいますが、以前は男性が女性の下着を洗うなんてありえないというような考えを持っている方も大勢いました。しかし今では半分もの夫が洗濯をしていると言われてます。
なおこうした変化に伴って洗濯を行う時間帯にも変化が生じました。専業主婦が一般的であった以前は妻が早朝に洗濯を行い日中に干しておき、夕方に洗濯物を取り込んでたたむというのが一般的でした。しかし共働き世帯では朝にそのようにゆっくりと洗濯をするような時間は取れません。そこで夜に洗濯を行い室内や浴室乾燥機付きの浴室で夜間に干しておくというふうに変わってきています。

育児も役割分担

家事が夫と妻の間で役割分担され平等に負担しているように、育児に関しても積極的に取り組む夫が多くなってきています。もともと育児の中でも子供をお風呂に入れたりミルクをあげたりおしめをかえたりといったことは夫も積極的に行っていました。しかし子供の幼稚園や保育園への送迎や病気の際の看病など時間をとられることは妻が担当するのが一般的だったのです。ところが現在はそうしたことも積極的に夫が担当する例が増えてきています。

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