預け先不足の壁に直面

預け先不足の壁に直面

子供の預け先問題

夫と妻の両方が外で仕事をする共働き家庭の一番の問題は家事ではなく育児と言えるかもしれません。家電製品や家事代行サービスなどが発達した現代は以前に比べてそこまで家事の負担が重くはならないからです。しかし育児の問題は家事の問題のように簡単にはいきません。なぜなら子供の安全管理のためには誰か大人が近くにいて見守ってあげる必要があるからです。そのため手間はそれほどかからなくとも、時間的に拘束されてしまうのです。しかし安心して子供を預けられるような場所が不足しています。

待機児童

多くの方がご存知のように、特に都会では保育園の待機児童が問題となっています。妻や夫の育休期間にも限りがあるので共働き世帯では子供が1歳や2歳のうちから預かってくれる保育園への需要が大きいのですが、保育施設の供給が追いついていないのです。国や自治体もこのことは問題視しており、保育園の新設などに取り組んでいますが、都会は保育園に活用できるような遊休地が少ないため思うように新設は進んでいません。

小1の壁問題

また保育園の待機児童問題の影に隠れていてご存知の方は少ないのですが、小1の壁と言われる問題もあります。小学校に就学する年齢の児童はまだ7歳であり、とても自宅で1人で留守番ができる年齢ではありません。しかし保育園であれば夕方までや夜間までの延長保育を行ってくれるのですが、小学校の場合は日中に学校が終わってしまうのです。しかも学校の終了時間は低学年ほど早く、14時台や15時台に学校が終わってしまいます。一方親は残業がなかったとしても定時は17時や18時という場合が一般的です。その間の子供の面倒をみて安全をどのように確保したら良いのかが難しい問題になります。

学童保育の待機児童

このような悩みをもつ親が多いからこそ各自治体は学童保育という制度を持っており、小学校低学年の子供を夜まで預かってくれる施設を運営しています。しかし保育園の待機児童問題同様、学童保育でも待機児童問題が発生しており、希望する人全員を受け入れるだけの余裕がなのです。学童保育のサービスは単に子供を預かってくれるだけではなく、宿題の面倒を見てくれたり子供にとって友達作りの場にもなってくれたりする良いサービスですので受け入れ体制の拡大が望まれます。

小4の壁問題

なお学童保育の注意点なのですが、受け入れてくれるのは小学校3年生までになります。そのため4年生以降の子供の面倒をどう見るのかは別に考えなければなりません。いわゆる鍵っ子という選択肢もありますが、危険もありますので習い事などをさせてそこで預かってもらうという方法の方が良いかもしれません。

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